ダイレクトボンディングは虫歯を削った穴に白い樹脂を詰める治療です。
当院ではダイレクトボンディングに特に力を入れてます。
歯の神経に到達しないけど大きめの虫歯(いわゆるC2の状態)に対する治療となります。

ダイレクトボンディング
ダイレクトボンディング
ダイレクトボンディングは虫歯を削った穴に白い樹脂を詰める治療です。
当院ではダイレクトボンディングに特に力を入れてます。
歯の神経に到達しないけど大きめの虫歯(いわゆるC2の状態)に対する治療となります。
C2の状態では下記のいずれかで治療します。
それぞれについて説明していきます。
虫歯を取って白い樹脂を詰める治療です。
↓実際の治療例です。
術前の状態です。左上の前から数えて4.5番目の歯が虫歯です。この状態からは虫歯ということがあまり分からないです。(レントゲン写真で虫歯と診断してます)
麻酔した後に表面を削った状態です。中が黒いのが分かると思います。なるべく健康な歯を温存しながら、ルーペを用いて虫歯を慎重に除去していきます。
虫歯を取り切った状態です。大きな穴があいてるのが分かると思いますが、歯の神経までは到達せずに済みました。
接着力を上げるために時間をかけて歯の清掃及び処理を施します。その後、丁寧に樹脂を詰めていきます。
治療後の状態です。詰めた後、時間をかけて研磨してます。これによって段差も少なくなり、二次的な虫歯になりにくくなります。
ダイレクトボンディングを一言で表現するなら『歯のことを考えるならダイレクトボンディングがベスト』です。(C2の場合)
ダイレクトボンディングのメリットは
デメリットは
特に『歯を削る量が最も少ない』が最大のメリットと考えてます。
同じような大きさの虫歯をダイレクトボンディングと銀歯で実際に治療した時の比較をしていきます。
赤線で囲んだ部分が削った部位です。歯を削った量が全く違うことが分かると思います。健康な歯を多く残すことは非常に大事です。
歯をなるべく多く残す考え方についてはこちら
要は『C2治療でダイレクトボンディングが可能な場合はダイレクトボンディングするのが歯に1番良い』ということです。
見た目や精度は、術者の技術依存になりますので、完全に私次第ということになります。
そこはまぁ、頑張ります(笑)
極めて稀に欠けることがあります。詰めた部位より、残して薄くなった歯が一部欠けてくることがほとんどです。
その場合は、その部位だけ修理できる場合はそれで対応します。
保険外治療の保証期間についてはこちら
虫歯を削ってセラミックを詰める治療です。
↓実際の治療例です。
術前の状態です。2025年3月、左下の前から6番目の歯です。他院で治療した銀歯が入ってますが、レントゲン上でその中に虫歯が確認されました。銀歯に段差もあり、本人も気になってるようです。
麻酔した後に銀歯を削って外した状態です。中が黒いのが分かると思います。古いセメントが残ってて分かりにくいですが、セメントの中に虫歯があります。ルーペを用いて虫歯を慎重に除去していきます。
虫歯を除去して形を整えた状態です。前の写真より歯が綺麗な色になったのが分かると思います。この状態で型取りをして歯科技工所でセラミックを作ってもらいます。型取りが苦手な方は口腔内スキャナーでの治療も可能です。
詳しくはこちら
セラミックを歯に合わせた状態です。見た目が非常に綺麗で、段差はマイクロスコープで拡大しても確認できませんでした。咬み合わせ等も良好でしたので調整不要でした。接着力を上げるために時間をかけて歯の清掃及び処理を施した後、セメントで接着しました。
セラミックインレーを一言で表現するなら
『ダイレクトボンディングが状態的に無理で見た目を気にするならセラミックインレーで』です。(C2の場合)
ダイレクトボンディングは削る範囲が広くなると適用外になる場合があるので、そのような時はセラミックインレーの選択肢を提示します。
セラミックインレーのメリットは
デメリットは
見た目や精度は歯科医師の技量も勿論ですが、作って頂く歯科技工士さんの技量にも大きく依存します。
保険外治療の詰め物は、より信頼出来る技工所さんにお願いしてます。
私自身も技工士さんを信頼してるので、安心して治療することが出来てます。
マイクロスコープを使って丁寧に作製してくれてます。
ちなみに、こんなの貰えます。自信と責任をもって仕事してないとこんなこと出来ないですからね。
とても信頼できます。
治療の性質上、歯はそれなりに削るのでダイレクトボンディングで対応可能な場合はそちらの治療を提示してます。
材料の性質上、たまに欠ける場合があります。欠けた時期や状態により、対応が異なります。
保険外治療の保証期間についてはこちら
虫歯を削ってゴールドを詰める治療です。
ゴールドインレーを一言で表現するなら
『ダイレクトボンディングが状態的に無理で見た目気にしないならゴールドインレーで』
です。(C2の場合)
ゴールドインレーのメリットは
デメリットは
要はダイレクトボンディングが出来ない場合、見た目を気にするならセラミックインレー、見た目を気にしないならゴールドインレーとします。
ですので、目立たない場所に適用することが多いです。
虫歯を削って銀歯を詰める治療です。
メタルインレーを一言で表現するなら『安い』です。
メタルインレーのメリットは
デメリットは
つまり、保険適用ということ以外にあまりメリットはないのでお金をかけたくなければメタルインレー、しっかり治したいならそれ以外ということになります。
C2治療の比較をします
ダイレクトボンディング | セラミックインレー | ゴールドインレー | 銀歯 | |
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歯を削る量 | 少ない | それなりに削る | それなりに削る | それなりに削る |
見た目 | 自然になる | 自然になる | 金属色 | 金属色 |
治療回数 | 原則1回 | 2回〜 | 2回〜 | 2回〜 |
適合 | 良い | 良い | 良い | それなり |
強度 | 稀に欠けることがある | たまに欠けることがある | 欠けにくい | 欠けにくい |
適用部位 | できない部位もある | たまに適用できない場合がある | たまに適用できない場合がある | すべての奥歯に適用 |
保険適用 | 保険適用外 | 保険適用外 | 保険適用外 | 保険適用内 |
状態によって治療の選択肢も変わりますので、歯でお困りの方はご相談頂ければと思います。
初診の方はこちら
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