こちらでは、なるべく虫歯にならないようにする為のお話をしていきます。『虫歯になったら治す』という考え方もありますが本来は『虫歯にならないようにする』ことの方が大事です。その事を最近では『予防歯科』なんて言ったりもしますが実際の所、正しい予防法を知ってる方はとても少ないと感じます。
では、どう予防すれば良いのか?
先に結論から書きます。
予防歯科
こちらでは、なるべく虫歯にならないようにする為のお話をしていきます。『虫歯になったら治す』という考え方もありますが本来は『虫歯にならないようにする』ことの方が大事です。その事を最近では『予防歯科』なんて言ったりもしますが実際の所、正しい予防法を知ってる方はとても少ないと感じます。
では、どう予防すれば良いのか?
先に結論から書きます。
何故そうすると良いのか知りたい方は最後まで読んで頂ければと思いますが、非常に長いので読むのが面倒な方は上の3つをお守り頂ければ大丈夫です(笑)まず歯というのは、『再石灰化』と『脱灰』によって状態が維持されてます。
『再石灰化』は、歯を修復する働き
『脱灰』は、歯を溶かす働き
となります。
普段は再石灰化と脱灰のバランスが整うことにより歯が維持されてますが脱灰が優位な状態が続くと虫歯になってしまいます。
つまり『再石灰化』が多くなって『脱灰』が少なくなれば、虫歯になりにくくなるということです。
まずは①飲食は1日5回までのお話からしていきます。
脱灰が起きるタイミングですが、ざっくり言うと『飲食してる時と、そこから30分』です。
味のしない水やお茶は大丈夫ですが、我々が摂取するものには大概、糖質が含まれます。
虫歯菌は、その糖質を食べて酸を出します。それによって口の中が酸性になるのですが、そうすると脱灰が優位となります。
一旦脱灰が優位になると、個人差はありますが30分程度は脱灰する状態が続くと考えてください。
飲食物全てに糖質が入ってるわけではないですが、味するものは飲食とするのが無難です。
例えば、朝昼夜3食をそれぞれ30分かける方がいるとします。
その方は、食べてる時間とその後30分×3で1日3時間脱灰してるということになります。
別の例を出します。
1日8時間仕事されてる方で、仕事中はちょこちょこお砂糖入りのコーヒーを飲む方がいるとします。
…もう分かりますよね?
その方は仕事中ずっと歯が溶けてることになります。つまり、『糖質の摂取頻度が多いと虫歯になりやすい』
ってことです。
あくまでも、『糖質の摂取量』は然程関係ないのです。(歯以外の体の健康は別として)
なんならご飯の時に一緒に甘い物食べれば、そんなにリスクは上がらないのです。
要は工夫次第ということですね。論文上の数値だと、1日5回より飲食が多くなると
虫歯リスクが大きく上がるとされています。ですので、なるべく5回以内に抑えられるようにしましょう。
…と、滅茶苦茶長くなってますが
ここまでは『なるべく脱灰させないようにする』話です。ここからは『なるべく再石灰化させる』話となります。
なるべく再石灰化させるには『フッ素』これに尽きます。
ざっくり言うとフッ素が歯の表面を強くしてくれるのですが、何を使えばいいかというと皆さんご存知『歯磨き粉』です。
パッケージにフッ素が入ってて、フッ素濃度の記載があるものをご使用ください。
フッ素濃度は1450ppm一択です。(子供は950ppm)
(ライオンから引用)
これ怒られるかもしれないですが、当院の患者さんには『1450ppm以外の歯磨き粉は今すぐ捨てて今日、買い替えてください』とお伝えしてます(笑)
ちなみにCMとかでよく名前を聞くメーカーは1450のことが多いです。
良いですか?
大人は1450。これ大事です。
歯磨き粉の量ですが、こちらを参考にしてください。
(ライオンから引用)
あと、これを使う時はうがい少なめでお願いします。なぜならうがいでフッ素が流れてしまうからです。
うがい無しが理想ですが、気持ち悪いって思う方も多いと思います(私も。)
うがいは1回までならそれなりに口の中にフッ素が残るとされています。
ちなみに私は、水を手ですくって1回うがいです(コップだと水の量が多くなる為)
そうなってくると、『え、うがい薬(マウスウォッシュ)使いたいんですがどうすればいいの?』とよく聞かれます。
当院では、歯ブラシの前にうがい薬を使うことを推奨してます。
理想的な順番はフロスなどの歯間清掃→うがい薬→歯ブラシ→うがい少なめです。
まぁここまで本気でやらなくてもいいんですがとにかくうがい少なめは大事です。フッ素もったいないんで。
あと、1日2回は歯磨きしてくださいね。
歯磨き粉に含まれるフッ素は1日1回より2回の方がかなり効果があると言われています。
(ちなみに2回と3回はそんな変わらないと言われてます。3回の方が確実かもしれないけど)
ちなみに、フッ化物洗口剤というものもあります。
フッ素入り歯磨き粉で充分と言われてるので基本的に使わなくて良いですが、より虫歯になりまくる方にはたまに使うようお伝えしてます。
あ、どんだけフッ素使っても飲食頻繁にしてたら多分無駄ですからね(笑)
最後に歯科検診の話を軽く。
今までの話を全て遵守したとしても、100%虫歯にならないことを約束はできないです。確率は確実に下がりますが。
それでも虫歯が進行してしまった場合は、なるべく早期発見して治療することが大事です。
それに、口の中の病気は虫歯だけではありません。歯周病もよく聞く単語かと思いますが、虫歯を防いだとしても、歯周病が防げてるかというと
また別の話です。ですので、定期的に歯科検診に来て頂き、健康な口腔内を維持できるようにしましょう。
※新しい論文データなどが出た場合は内容を更新させて頂くことがありますのでご了承ください。
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