2025年12月22日

監修 クローバー歯科 院長 霜山 哲一
歯科医師歴18年・インプラント歴10年
その「口の渇き」、放っておいて大丈夫ですか?
口の中がすぐ乾く、水を飲んでもすぐ渇く――
そんな症状が続くなら、ドライマウス(口腔乾燥症)かもしれません。
近年、ドライマウスに悩む方は増えており、若い方から高齢の方まで幅広くみられます。唾液が減ると、味覚・会話・食事のしやすさに影響が出るだけでなく、むし歯・歯周病・口臭のリスクも高まります。
ドライマウスとは?

ドライマウスとは、唾液の分泌が減り、お口の中が慢性的に乾燥する状態のことです。唾液は通常、1日におよそ600〜1,000mLほど分泌され、お口の潤いを保っています。
唾液の大切な役割
・お口の中を洗い流す、細菌の増殖を抑える
・粘膜を守り、潤いを保つ
・味わう・噛む・飲み込むのを助ける
・お口の中の酸性・アルカリ性のバランスを保ち、むし歯を防ぐ
ドライマウスの原因
原因はひとつではなく、いくつかの要素が重なっていることも多いです。
加齢・体の変化
年齢とともに唾液腺の働きが低下します。女性では更年期などで唾液が減ることもあります。
薬の影響
血圧の薬・抗うつ薬・痛み止めなど、唾液を減らす副作用がある薬を長く飲んでいる場合。
全身の病気
シェーグレン症候群、糖尿病、腎臓病などで唾液が減ることがあります。
生活習慣・環境
ストレス、喫煙、カフェインやアルコールのとりすぎ、口呼吸など。特に口呼吸は夜間の乾燥を招きやすくなります。

症状のチェックリスト
- ✅ 口の中がネバネバ・ヒリヒリする
- ✅ いつも唇や口の中が乾いている感じがする
- ✅ 水分をとってもすぐ乾く
- ✅ 食べ物が飲み込みにくい
- ✅ 味がわかりにくくなった
- ✅ 口臭が気になる・人から指摘される
- ✅ 口内炎ができやすい
- ✅ 睡眠中に口が乾いて目が覚める
これらの症状がよく起きる、あるいは続いている場合は、受診を検討しましょう。
日常でできるセルフケア
鼻呼吸を心がける
日中は意識して鼻で呼吸し、寝るときは口呼吸を防ぐテープなどを使うのも一つの方法です。
水分をこまめにとる
のどが渇く前に、こまめに水分補給を。カフェインやアルコールは控えめに。
よく噛んで食べる
根菜や肉などをしっかり噛むと、唾液が出やすくなります。やわらかいものばかりの食事は避けましょう。
唾液腺マッサージ・舌の運動
あごの下や耳の下を軽くマッサージしたり、舌を前後・左右に動かしたりするだけでも、唾液が出やすくなります。
ストレスをためない・よく休む
睡眠・運動・リラックスで自律神経を整え、唾液の分泌を助けましょう。

医療機関での治療・相談
セルフケアで改善しない場合や、症状が強い場合は、歯科医院や医療機関にご相談ください。唾液の分泌を促す薬や保湿剤の処方、原因となる病気の診断・治療、生活習慣の見直しを組み合わせたケアなどを行います。

まとめ
- ✅ ドライマウスはむし歯・歯周病・口臭の原因にもなる
- ✅ 原因は加齢・薬・病気・口呼吸などさまざま
- ✅ セルフケアで改善しなければ早めに相談を
