2025年8月04日

監修 クローバー歯科 院長 霜山 哲一
歯科医師歴18年・インプラント歴10年
「ちゃんと治したいなら自費になるの?」
歯科で保険が使えないことが多い理由は、
制度の成り立ちまでさかのぼるとよくわかります。
「歯科って保険が使えないこと多くない?」「ちゃんと治したいなら自費になるの?」――こんな疑問を持たれた方は多いと思います。
歯科保険のスタートは“むし歯だらけ”の時代
日本の保険制度ができた1960年代は、むし歯がとても多く「う蝕の洪水」と呼ばれるような状況でした。しかも歯科医師の数が足りておらず、とにかく早く・安く治すことが最優先でした。
そうした時代背景から、歯科保険は「悪くなった歯を削って詰めて終わり」という、スピード重視の制度として始まりました。原因を探ったり、予防に時間をかけたりする余裕はなかったのです。

医科と歯科の保険が違う理由
| 医科 | 歯科 | |
|---|---|---|
| 扱う病気 | 命に関わるものが多い | 命に直結しないと見られてきた |
| 保険のゴール | 今できる最善の治療 | 痛くなければOK・噛めれば十分(最低限の機能回復) |
むし歯や歯周病は生活習慣で予防できるという前提もあり、制度上「そこまで保険でカバーしなくても…」という流れになったのかもしれません。
じゃあ、どうすればいいの?
今では、歯の健康が全身の健康に関わることも知られてきています。それでも制度そのものは昔の設計を引きずっているため、「より良い治療」を求めると、どうしても保険の枠を超えてしまうことが多いのです。
💡 当院の考え方:
保険・自費にかかわらず、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすくお伝えしたうえで、患者さんに合った選択肢をご提案しています。「何ができるか」「どこまでが保険か」など、気になることは遠慮なく聞いてください。
まとめ
- ✅ 歯科保険は「早く・安く削って詰める」ことから始まった
- ✅ 保険のゴールは最低限の機能回復になりやすい
- ✅ メリット・デメリットを聞いて自分に合った選択を