監修 クローバー歯科 院長 霜山 哲一
歯科医師歴18年・インプラント歴10年
抜歯後の穴は、いつふさがる?
穴は数週間で歯ぐきにおおわれ、
中の骨は数か月かけて作られていきます。
治りを妨げる「ドライソケット」にも注意しましょう。
抜歯した後の穴がなかなかふさがらず、食べ物が入って気になる。そんなご相談をよくいただきます。穴が治っていく流れを知っておくと安心です。
抜歯後の穴が治る経過
| 当日〜数日 | 穴の中に血のかたまり(血餅)ができ、傷口を守ります。 |
| 1〜2週間 | 穴のふちから歯ぐきが少しずつ伸びてきます。 |
| 3〜4週間 | 多くの場合、穴の表面が歯ぐきでおおわれます。 |
| 数か月 | 穴の中で骨が作られ、少しずつ埋まっていきます。 |
💡 ポイント
表面がふさがっても、中の骨が落ち着くまでには時間がかかります。インプラントのタイミングを考えるうえでも大切なポイントです。
ドライソケットとは
ドライソケットとは、穴の中の血のかたまりがはがれたり、うまくできなかったりして、骨がむき出しになった状態です。
!ドライソケットのサイン
- 1. 抜歯後2〜3日たってから、痛みが強くなる
普通は日に日に痛みが引いていきますが、逆に強くなっていきます。
- 2. 痛み止めが効きにくい、ズキズキが続く
強い痛みが1〜2週間続くこともあります。
- 3. 穴の中が白っぽく見える、においがする
骨がむき出しになっているサインです。
ドライソケットの治療|お薬を入れると楽になります
ドライソケットに限らず、抜歯の後の痛みが強すぎてつらいときは、我慢せずにご連絡のうえ来院してください。
ドライソケットの場合は、穴の中にお薬を入れます。このお薬は効き始めるのが早く、早い方で数分、遅い方でも数時間で、痛みがかなり楽になります。
ただ、効き目が続くのは半日〜2日ほどと短めです。効き目が切れて、また痛みがつらくなってきたら、もう一度お薬を入れに来てください。痛みが落ち着くまで、何度か入れることがあります。
💡 お薬の味とにおい
お薬は、味がおいしくなく、においもあります。それでも、入れたほうがずっと楽に過ごせるので、つらいときは遠慮なくお越しください。
ドライソケットを防ぐには
- ✅ 当日はうがいをしない(唾液や血を吐き出す程度に)
- ✅ 喫煙を控える
- ✅ 傷口を舌や指で触らない
- ✅ ストローを使わない
ドライソケットは、下の奥歯や親知らずの抜歯後に起こりやすいとされています。また、喫煙されている方は起こりやすくなるため、抜歯の前後はたばこを控えることをおすすめします。
→ たばこと歯の治療|歯周病・抜歯・インプラントへの影響
💡 院長のこだわり:
抜歯の後、痛すぎてつらいときは、我慢せずに来てください。ドライソケットなら、穴の中にお薬を入れると、早い方は数分でかなり楽になります。効き目は半日〜2日ほどなので、またつらくなってきたら、何度でも入れに来てくださいね。
よくある質問
Q. 穴に食べ物が詰まります。取ったほうがいいですか?
無理にほじると傷口を傷つけるため、触らないようにしましょう。強くゆすいで取ろうとするのも、血のかたまりがはがれる原因になります。気になる場合はご相談ください。
Q. ドライソケットのお薬は、1回入れれば治りますか?
お薬の効き目は半日〜2日ほどです。痛みがまたつらくなってきたら、もう一度入れに来てください。穴が治っていくにつれて、痛みは落ち着いていきます。
Q. 穴がふさがれば、すぐにインプラントができますか?
表面がふさがっても、中の骨が作られるまでには時間がかかります。CTで骨の状態を確認してタイミングを決めます。
→ 当院の「治療後の注意事項」(抜歯後)
まとめ
- ✅ 穴は数週間で歯ぐきにおおわれ、骨は数か月かけて作られる
- ✅ 2〜3日後から痛みが強くなるならドライソケットの可能性
- ✅ ドライソケットは穴にお薬を入れると、数分〜数時間でかなり楽に(効き目は半日〜2日)
- ✅ うがい・喫煙・傷口を触るに注意