2026年10月20日

監修 クローバー歯科 院長 霜山 哲一
歯科医師歴18年・インプラント歴10年
毎日しっかり磨いているのに、汚れが残っている?
歯ブラシの毛先は、歯と歯の間にほとんど届きません。
研究データから、歯間ケアの大切さを見てみましょう。
「毎日きちんと歯を磨いているのに、歯周病やむし歯になった」というお話をよくお聞きします。実は、歯ブラシだけでは落としきれない汚れがあります。
歯ブラシだけで落とせる汚れは約4割
歯みがきの研究59本をまとめた報告(2012年)では、1回の歯みがきで落とせる歯垢(プラーク)は平均で約4割でした。丁寧に磨いているつもりでも、半分以上が残っていることになります。
また、世界中の研究をまとめた2019年の報告(コクラン・レビュー、35の研究・約3,900人)では、歯ブラシにフロスや歯間ブラシを足すと、歯ぐきの炎症が減ることが示されています。
📌 出典
出典:Slot DE ほか, International Journal of Dental Hygiene, 2012年/Worthington HV ほか, コクラン・レビュー, 2019年
汚れが残りやすい場所
- ✅ 歯と歯の間(歯ブラシの毛先が届かない)
- ✅ 歯と歯ぐきの境目
- ✅ 詰め物・被せ物のふち(段差に汚れがたまる)
- ✅ 一番奥の歯の後ろ側
- ✅ 歯並びが重なっているところ
特に歯と歯の間は、歯周病もむし歯も始まりやすい場所です。しかも、自分では見えないため、気づいたときには進んでいることがあります。
歯ブラシに足したいケア
フロス(糸ようじ)
歯と歯の間がせまい方に向いています。歯と歯が接している面の汚れを落とします。
歯間ブラシ
歯と歯の間にすき間がある方、歯ぐきが下がってきた方、ブリッジやインプラントがある方に向いています。すき間がある場合は、フロスより効果的な可能性があります。大きすぎるサイズは歯ぐきが下がる原因になるので、サイズは歯科医院で見てもらって決めるのがおすすめです。
どちらも1日1回、寝る前の歯みがきのときに使うのがおすすめです。
💡 院長より:
歯と歯の間は、歯ブラシだけでは届きにくい場所です。検診のときに、お口に合った道具とサイズをお伝えします。
よくある質問
Q. 歯間ケアを始めたら血が出ました。やめたほうがいいですか?
歯ぐきに炎症があると、最初は出血することがあります。やさしく続けると、炎症がおさまって出血しにくくなることが多いです。2週間ほど続けても出血が続く場合は、ご相談ください。
Q. 電動歯ブラシなら、歯間ケアは要りませんか?
電動歯ブラシでも、歯と歯の間には毛先が届きにくいため、フロスや歯間ブラシを併用することをおすすめします。
まとめ
- ✅ 1回の歯みがきで落とせる歯垢は平均約4割
- ✅ 残りやすいのは歯と歯の間
- ✅ フロスや歯間ブラシを1日1回足すと、歯ぐきの炎症が減る